ヤブガラシ Cayratia japonica (ブドウ科 ヤブガラシ属) |
ヤブガラシは名前のとおり、藪を枯らしてしまうほど繁茂して覆ってしまうことから名づけられた。ビンボウカズラという別名もあるが、このツル植物が繁茂すると樹木が枯れて家が貧乏になるとの意味だそうである。ヤブガラシよりも樹木に対して強いインパクトを与えるツル植物は他にもたくさんあり、それほどの名前を頂戴するほどのものではない。 熱帯から東亜まで、広く分布する。多年生のツル植物であり、毎年地下茎から勢い良く地上茎を伸ばす。巻きひげで絡みつきながら登る。畑の周辺などの肥沃な場所に生育する。中・下流域の河原にも多く、オギ群落などを覆っている状況が観察されるが、やや軟弱なツル植物であるので、増水などの流水による影響は大きい。 |