キョウチクトウ Nerium indicum (キョウチクトウ科 キョウチクトウ属
 3月に、学内の赤い花の咲くキョウチクトウの先端の方に割れた果実を見つけた。秋に稔ったのを見逃していた。すでに2つに割れ、中の種子はほとんど飛んでしまっていた。手にとって眺めてみると、2つに割れる構造や種子の形はテイカカズラの果実や種子とよく似ている。種子は冠毛が付いているだけではなく、種子の表面にも毛が密生している。大変、風に飛ばされやすい構造になっているし、地面に落下した後もわずかな風でも移動していく。野外では種子の撮影は困難であった。机の上においておくと、まるで虫がはい回るように移動する。地面に落ちた後も、何かに引っかかるまでは風で移動するつもりのようである。


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