スイカズラ Lonicera japonica Thunb.  (スイカズラ科 スイカズラ属
 スイカズラの葉は変化が大きい。これもスイカズラ・・・あれもスイカズラ・・・ 撮影画像を日にち順に並べてみた。一年を追っかけてみよう。
 冬の葉は単純な倒卵形でやや厚く、冬の寒さを堪え忍んでいる。春になると薄く、切れ込みの多い葉が出る。切れ込みの深さや葉の形、葉柄の長さも変異が大きい。春の葉の大きさや厚さの違いは、個体の大きさと関係あるのかもしれない。結構厚いものもあるし、とても夏以降の葉と同じとは思えないほど薄くて小さいものもある。
 花が咲く頃になると、あるいは花が咲く個体は単純な倒卵形の葉となっている。春の葉は初夏には見あたらなくなってしまう。早期に役目を終え、落ちてしまうようである。秋になると大きな倒卵形の葉は落ちてしまい、枝の先端近くの比較的小さな葉だけで越冬する。
 ツル植物には葉の形が変化するものが多いが、スイカズラもその筆頭格である。特に季節変化は本種の特徴である。


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