アレチノギク Conyza bonariensis (キク科 イズハハコ属)
アレチノギクは南アメリカ原産の帰化植物であり、熱帯〜暖帯に広く分布している。秋に芽生え、ロゼットで越冬して春から初夏に開花する1年草。明治の中頃に帰化し、一時ははびこったが近年は見ることが少なくなった。同属のオオアレチノギクにくらべ、草丈が低いので負けてしまったのではないかと思われる。画像は乾燥した放棄水田に生育していたものである。道ばたなどにも時折生育が見られる。中心から伸びた茎は30cmほどで花を付けて伸びなくなり、根本や途中から枝が出て伸びるので、多くの茎を持った草形となる。この点は主幹が明瞭で1.5mを越えるオオアレチノギクとの大きな違いである。頭花はオオアレチノギクよりも大きく、タル型である。葉はより切れ込みが大きい。