オオアレチノギク Conysa sumatrensis (キク科 イズハハコ属)
オオアレチノギクは南アメリカの原産で、日本には昭和初期に帰化した。秋に芽生え、冬の間はロゼットで越冬し、夏には高さ1.8m程度にまで生長して頂に多数の頭花を形成する。頭花には明瞭な舌状花がないので、花びらがあるようには見えない。稔ると冠毛を備えた種子が形成され、風で散布される。各地の路傍、荒れ地、放棄畑などにに多数生育し、ヒメムカシヨモギとともに群落を形成する。
秋に芽生え、ロゼットを形成するので、秋から春にかけての期間には競合する植物が存在しないことが必要である。造成された新生の裸地や放棄畑はオオアレチノギクやヒメムカシヨモギなどのフットワークの良い植物には、好適な生育立地である。