フジバカマ Eupatorium fortunei (キク科 ヒヨドリバナ属)
 フジバカマは秋の七草の1つ。古い時代に中国からもたらされた帰化植物であると考えられている。各地で栽培されているが、自然状態における生育地としては、湿った場所であり、時折攪乱されるような場所である共通性があり、河原や川岸が最も典型的であろう。里地の植物として減少しつつある植物であるとされ、保護・保全の対象と扱われることが多く、各地の河川改修などで保護の対象とされている。播種するとよく発芽し、容易に栽培できるが河川環境の変化などによって、減少しつつある。
 栽培されると草丈は1mほどになり、8月から9月にかけて花を咲かせる。葉は3裂するのが普通であるとされるが、特に下部の葉は分裂しないことも多い。葉は対生し、短くても明らかな葉柄がある。花がそっくりのサワヒヨドリも葉が3裂することもあるが、サワヒヨドリは葉柄がないことによって区別できる。ヒヨドリバナとは、葉がやや厚く、表面に光沢があって裏面に腺点がない点で区別される。
フジバカマの花花の拡大
フジバカマの葉河原から採取されたフジバカマ(最上部の葉だけが3裂)
右下の画像以外は栽培品
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