ヒロハホウキギク Aster subulatus var. sandwicensis (キク科 シオン属) |
ヒロハホウキギクは北アメリカ原産の帰化植物。湿った荒れ地、用水路の脇、放棄水田などに生育する。高さは1m程になり、茎の上部は枝分かれする。8月のおわり頃から11月にかけて直径7〜9mmほどの小さな頭状花を咲かせる。舌状花は白からわずかに紫色を帯びる。全体無毛で、成長すると下部の葉は枯れ、茎と花ばかりのイメージになる。葉の幅は中央部でもっとも広く、2.5cmほどで明瞭な葉柄がある。根は比較的貧弱なようで、強風が吹くと倒れてしまう。 よく似た種にホウキギクがある。ホウキギクは葉の幅が1cm以下で元から先端までほとんど幅が変わらない点、花が小さく(5mm)、冠毛が長くてよく目立つ点などで区別される。岡山の沿岸部では、ヒロハホウキギクが多いようである。 |