ホザキノミミカキグサ Utricularia caerulea L. (タヌキモ科 タヌキモ属) |
ホザキノミミカキグサは日本全国、朝鮮・中国・インドに分布する多年草。湿地に生育する小型の食虫植物。泥の中に1mmほどの小さな袋状の罠を持っており、これで小型の動物プランクトンを捕まえて消化・吸収するが、基本的には葉を持っており、光合成を行って生活する。ホザキノミミカキグサは6月から9月にかけて1つの花茎にたくさんの花を次々と咲かせ、長いものでは花茎は30cm近くになる。果実は丸く、耳かき状にはならない。花は淡い紫色である。紫色の花を咲かせるミミカキグサ類にはムラサキミミカキグサがあるが、ホザキノミミカキグサは受け口であり、ムラサキミミカキグサは大きく口を開いた花である。 |