キリ Paulownia tomentosa Steudel (ゴマノハグサ科 キリ属
 キリの葉は、大きさの変異が大きい。若木では特に大きくなり、60cmを超えることもある。時折、市民やマスコミなどから大学に電話がかかってくる。「今年になって、突然巨大な葉の植物が生えてきた!、外来の植物か? 突然変異か?」といった類の質問である。若木では、5角形の葉で、それぞれの先端はやや尖っているが、成木になるにつれて角がとれ、長さ15〜30cmとなる。表面には脈上に毛があり、裏面は星状毛が多く、特に脈上に長いものが多い。若木の葉は薄くて破れやすいが、成木の葉はやや厚くてしっかりしている。風に対する対応であろう。若木では薄くて広い葉を作って効率の高い光合成を行っている。葉柄には長い開出毛が密生する。


種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる