カタクリ Erythronium japonicum (ユリ科 カタクリ属) |
カタクリの花は下向きに咲くが花被片は強く反り返る、とされているが常に反り返っているのではなく、朝はラッパ状にまですぼまっており、天気の良くないときはあまり開かない。このような花の開閉運動は、生長運動であることが多く、花が開くときには内側が生長し、閉じるときには外側が生長する。 カタクリの花被片の内側には、山形の模様があって、花のコントラストになっている。あまり開いていない花ではこの文様は見えにくく、花弁が反り返るとよく目立つようになる。夜は雄しべや雌しべを夜露から保護し、昼間はよく目立つような仕組みであろう。 |