| ネ ズ Juniperus rigida （ヒノキ科 ネズミサシ属） |
| 松枯れによって高木層を形成していたアカマツが枯損し、亜高木層や低木層に位置していた樹木が生長してきた。一時、ソヨゴが目立った時期があったが風に弱いためか、次第に目立たなくなっている。地力の高い場所ではコナラなどの落葉広葉樹によって林冠が回復されたが、土壌の薄い場所や尾根などの乾燥しやすい場所ではネズが目立つ。特に瀬戸内の流紋岩地域ではネズがツンツンと林立した、特異な景観となっている。ネズは乾燥には強いものの生長は遅く、コナラなどによって覆い隠されるとやがて枯れてしまう。長期的にはネズの生育地もやがて広葉樹が生育するものと思われるが、当面このような景観は継続しそうである。 |
