ヨーロッパカラマツ Larix decidua (マツ科 カラマツ属
 ヨーロッパカラマツの分布はヨーロッパの中部山岳地帯である。遠望すると、日本のカラマツとそっくりである。近寄ってみても良く似ているが、葉はより長く、球果も大きい。スイスでは、ヨーロッパトウヒとともに主要な造林樹種であるようであった。乾燥したやせ地や不安定な要素を持つ立地に生育しており、森林限界付近にまで生育が見られた。
 葉の長さは4cmほどで、カラマツ(2〜3cm)に比べて細く、長い感じがする。球果は4cmほどで直立し、カラマツの1.5倍ほどである。短枝と長枝がある点もカラマツと同様で、当然落葉針葉樹である。生長して大木になるにつれ、主な枝から細い枝が垂れ下がるようになる点は、ヨーロッパトウヒにも見られる傾向である。英名は European Larch。
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