2013年の談話室

Top生物地球システム学科
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12/02  「散歩道の里山 -埋土種子の発芽3-」 カウンター:1,400,874
話は埋土種子からの発芽の前にさかのぼる。
考えてみれば、森林の土壌には大量の埋土種子が含まれているはずであり
シード・バンクと呼ばれている。
しかしながら、通常の状態ではほとんど発芽してこない。
休眠したまま、、やがて土に返っていっているに違いない。
発芽のきっかけは何なんだろう?



上の画像は雨の降った後の様子である。
落葉層が剥ぎ取られた結果、雨滴が地面をたたきつけ
土が流れ始めている。



ケネザサが散生しているが
これに跳ね返った土がくっついて
まるでタケノコいのようになっている。
高木を失い、表層の落葉層を失った林地の
土壌は壊滅的な様相となってしまった。
たいした雨でもないのに表層土壌が雨滴によって跳ね上げられ
流され始めたのである。
その結果、埋土種子は地表面近くへと移動することとなり
そのような環境変化が休眠から目覚めさせたに違いない。

単に伐採して明るくなっても
落葉層が保全されている場所からは発芽がない。
光環境や温度環境の変化だけでは発芽せず
落葉層の除去が大きなきっかけとなっている。

このような、伐採による表土の流出を見ていると
大昔の大学生であった時代、1967年の大学祭で
森林伐採による森林土壌の破壊と流出についてポスター発表したのを思い出した。
学科の内容に関するものの一端であったが
現実を知らない中での英語論文に頼っての構成で内容であった。
45年の歳月を経ての実感である。

11/30  「散歩道の里山 -埋土種子の発芽2-」 カウンター:1,400,667
埋土種子の発芽はすこぶる旺盛で、色々な樹木が発芽してくる。
当然、アカメガシワはたくさん出てきた。
発芽以前にはアカメガシワは1本も存在していなかった。
生育の記憶がないので、かなり以前に枯死してしまったのであろう。



教材的には、ヌルデも出てきて欲しかった。
わずか数本ではあるが、ヌルデも芽生えてきた。
アカメガシワやヌルデは根発芽の能力があるが、親個体がいないので
埋土種子起源である事は確かであろう。



鳥散布の樹木は、新たに散布されたものか埋土種子起源かわからない。
ネズミモチ、エノキ、クスノキなどが少量ではあるが出てきた。
ネズミモチはかなりの本数が植栽されている。
クスノキは自然生のものが数本生育している。
親個体数の割には発芽個体が少ない。
種子寿命が短いのであろうか。



カキノキも元気に顔をだしてきた。。
この山には2本の生育がある。
発芽個体は1本のみであった。



ナンキンハゼも結構出てきて困ったものだと思っていたが
ほとんどが刈り取られたり踏みつけられたりしてなくなった。
ちなみに、団地の並木に植栽されているのでたくさんある。
もちろん、この山には生育していないので、鳥散布の結果である。



ハリエンジュは1本だけ芽生えてきた。
最も近い生育地は1キロメートル近く離れている。



早速スベリヒユが生えてきた。
埋土種子か、私の靴についてきたのかはわからない。



このほか、草本は多数生育してきた。
エノコログサやスゲの仲間は最初から生育していたのであろう。
ツユクサが目立つのだが、これは以前から休眠していたものかも知れないと思うがどうであろうか。


10/31  「散歩道の里山 -埋土種子の発芽-」 カウンター:1,3970,078
電波障害」で少々画像を掲載したが
大きなコナラやアベマキ、クスノキが伐採された。
人力による搬出は困難であったので
丘の麓に停めてあるトラックからのウインチで伐採木を引きずり出した。
その結果、地表面は大きく撹乱され、表層のA層がなくなってしまったところも発生した。
そんな場所はその後どうなったのだろうか?





出てくる! 出てくる! ものすごい数の木本の芽生え。
土中で休眠していた埋土種子が発芽してきたのである。
埋土種子の発芽実験は何度か経験があるが
現場の山で毎日発芽してくる木本の芽生えを観察することはワクワク!であった。



最初の画像の芽生えはマメ科であるのはすぐわかった。
現在生育しているマメ科の樹木はネムノキ、そしてハギが少しとナツヅタ程度。
近いのはネムノキと思いつつ生長していく過程を見守っていた。
しかし、数十年前から、知る限りネムノキは多くはなく、現在も1本が生育しているだけである。
こんなにたくさんの埋土種子が休眠していたとは????

やがて、このたくさんの芽生えはフサアカシアであると同定できる程度に生長したのであるが
現在は1本も生育していない。
枯損してしまったり、台風で折れてしまったので伐採してしまったりであった。
実は、フサアカシアの項目の画像のかなりは、この散歩している里山で撮影したものであり
当時の画像がフサアカシアの項目に掲載しているので見比べて欲しい。
15年程経つと、森はこんなに変わってしまう、というわけである。
遺跡の発掘で丸裸にされてしまった丘が公園として整備され
植栽された樹木がヤマモモ、ネズミモチ、サザンカ、イロハカエデ、そしてフサアカシアなのであった。

植栽されたフサアカシアは15年程で大きく育ちたくさんの種子を散布したがやがて枯死し
コナラやアベマキの伐採によって久々に発芽したというわけである。
15年以上は土の中で休眠していたということになる。



公園化された丘にはいくつもコンクリート製のベンチが設置されている。
そのベンチの1つの周辺に、アカメガシワなどに混じってなにやらよくわからないものが大量に芽生えてきた。

 

この複葉の樹木はカラスザンショウであった。
昔から昨年まで、カラスザンショウはこの丘にはまったく生育していなかった。
痩せ地にはあまり生育しない植物であり、花崗岩の禿山には生育のイメージはない。
比較的芽生えの範囲が狭く、ベンチの周辺に限られることから
鶏が運んできたのではなかろうかと思う。
しかも、ベンチの上に大量に糞をするということならば
種は限定されやすいと思うが小生には無理である。

カラスザンショウの埋土種子からの発芽に関しては
講義でよく話をするが、今回の事例も紹介しやすい例である。
その他の埋土種子からの発芽については次回としよう。


09/24  散歩道の里山 コケの生える里山 カウンター:1,392,314
話は電波障害による伐採の前にさかのぼる

この丘に注目したのは、実はコケの生育であった。
コケの群落がどんな場所で形成されるかに関しては
以前から注目していた。
この丘にもコケが生育する場所があり、ハイゴケの群生が見られる。


〔丘の頂、北斜面のハイゴケの群落〕


〔同上のハイゴケの群落の拡大〕

なぜ、この場所にこのようなハイゴケの群落ができるのか、というテーマが浮かぶ。
基本的には、北斜面であって落葉が北風で吹き飛ばされる。
このために落葉によって覆われることがほとんどないという立地であることがわかる。


〔秋から冬の間は、南向き斜面はこんな状態になる。〕

秋の落葉はコケにとっては大変であり
厚い落葉の堆積層の下で気息奄々となるであろう。

落葉がたまるかたまらないかは、斜面地形と風の向きだけで決まるのではなく
実は地表面の状況が大きな影響を与える。
つまり、草や低木が生育しておれば落葉がたまってコケは生育できなくなる。
また、落枝があるとそこがスタックポイントとなって落葉がたまってしまう。

そこで、枯れ枝をセッセと取り除くことにした。
やってみると落枝の量は結構なもので大変な作業になった。
毎日毎日落枝があるので、毎日落枝をコケの群落がある場所から取り除くわけである。
もちろん、面積的には落葉の被覆量は大きいのだが
重量的には落枝もあまり負けてはいないのではないかと思う。

かくしてハイゴケの群落は美しく広がったのだが思わぬ妨害者が現れた。
大型犬がマーキングのためにコケの群落を撹乱するのである。
ハイゴケのマットが散乱しているのを見て
元に戻して押さえるという作業の繰り返し。
雄犬にはまけてしまい、あきらめざるを得なかった。

その後、ハイゴケの群落にわずかではあるが草やハギが生えた。
犬はそんなところでは自己顕示欲を発揮できないのか
最近は撹乱されていない。
大型犬も綺麗なコケ庭であるからこそ引っ掻き回したかったのかもしれない。

08/24  散歩道の里山 電波障害 その2 カウンター:1,388,085
樹林による電波障害は大きな問題なのか?
そのつもりで団地の中の樹林とアンテナの方向などを見て回った。
地デジのアンテナ局がたくさんできたため
山に近い地域や森に隣接する家では
遠いけれども良好に受信できる方向に向けていることも多い。
近くて強いけれど樹林の陰になる局を選ぶか
遠くで遮るものがない局に向けるか
丁寧な家は両方に向けている。

見て回ると立派な樹林があるにもかかわらず
ほとんど森の存在を気にせずにアンテナを発信局に向けている地域もある。
おそらく、木と木の間が開いており、間を電波が通るのではないかと思う。
森林を放置しておくと樹木が密集して障害が発生しやすいが
里山的管理を行うと立木密度が低くなり
障害が発生し難いのではないかと思うに至った。
その意味では、葉量が多い常緑広葉樹は
電波の観点からはおそらく里山に適していない。


〔この樹林は重大な電波障害を発生させていないようである〕

高木の伐採によってテレビの受信状態がよくなったかどうかについては
よくわからないとのこと。
電波の強さを計測する機器が必要である。

森林のあり方と電波障害の程度に関しては
今必要な研究ではないかと思う。


08/24  散歩道の里山 電波障害 カウンター:1,388,085

毎朝歩く丘の森で高木の伐採が始まったのは3月であった。
聞けば、電波障害のための伐採や枝切りとのこと。
3月の伐採は高切りで、大枝を切り落として幹はそのまま。
5月の伐採は地際からの完全伐採であった。
伐採木の搬出は丘の麓からのウインチでの引っ張り出し。
太い材の引きずり出しは大きな地表面の撹乱を発生させた。

もちろん、高木の伐採は散歩する人たちには大不評であり
「なんということを!」という意見が大半であった。
電波障害対策ということでなければ反対運動が起きるところ。
森の空気を吸いに来るのであるから高木の伐採反対は当然である。

伐採直後の森 (2013/03/10)


〔高切りされたコナラの高木 無残です〕


〔伐採されたクスノキ:樹齢はほぼ30年前後〕

「電波障害」
考えてみれば、森によって電波が遮られるのは当然であり
森の中でGPSが機能し難い苦労はたくさん経験してきたし
逆にそのことを利用して衛星や航空機などから
樹高を測定するなどの手法が考案されている。

電波は水分の存在によって大きく影響を受けるという。
雨が降ると地デジの受信レベルは低下するし
それを利用して集中豪雨などのレーダー観測が行われている。
樹木が大きく生長すると
森の陰でテレビの受信状態が悪化するのは不思議ではない。

とはいえ、樹木が電波障害の大きな原因であるとすれば
せっかく大きく育ってきた住宅地域の森が伐採されかねない。
アナログの時には森の電場障害はあまり気にならなかったように思う。
地デジよりも電波障害の程度は少なかったのではないかと思うがどうであろうか。
デジタルかアナログか、波長などによって障害の程度は違うのかもしれないし
最近のGPSは格段に使いやすくなった。
受信機側の改良も目覚しいのではないかと思う。

樹林による電波障害が大きな問題ならば
緑を守るためには何らかの対応が必要になってくる。


08/21  散歩道の里山 プロローグ カウンター:1,387,640

散歩道の里山 プロローグ

ほとんど毎日、早朝に訪れている丘がある。
ウオーキングと軽いランニングのためなのだが
毎日通うと自然の変化が見えてきて観察ポイントになっている。
夏の太陽が昇ってしまってからのウオーキングには
涼しい木陰は最高である。


〔丘の周回歩道は一周で100m弱、ぐるぐる回っているわけです。〕

この丘は古墳があるので緑地として残されたもので
いくつかの高まりが見て取れる。
団地が開発された頃はほとんど禿山で
トレンチ調査の後は歩道やベンチが整備され
クヌギ、ヤマモモ、サザンカ、ネズミモチ、イロハモミジが植栽された。

団地が分譲され始めて40年近くの年月が経過し
この丘の樹木も大きく生長してきた。
植栽木以外では、クスノキ、コナラ、アベマキ、ソヨゴ、カスミザクラが大きく育ち
樹高は10m前後にもなっている。

放置すると森は光を求めて葉を展開して密集し
見通しが利かなくなってしまう。
森としてはあるべき姿に向かって発達しているわけであるが
このような見通しが利かない状態について
「森が放置されて荒れてしまった!」と表現されることが多い。

朝、この丘を歩いていると中学生が喫煙しているのに出会った。
以前からタバコの吸殻が落ちており
散歩の途中にしては数が多く気になっていた。
登校前に一服、ということらしい。

日本酒を一杯やって帰宅する人も居るようで
ワンカップの蓋とコップが投げ捨ててある。
家には持って帰られないから公園に来て飲酒するのであろうが
せめて飲んだ後はゴミ箱にまでは運んで欲しい。

これらの反社会的行動は丘が見通しが悪いからであるとの観点から
見通しを良くする「環境改善」をはじめた。
方針は次のようである。

 ・中途半端な低木は樹高1m以下に切り下げる。
 ・中高木の2mまでの低い枝を取り除く。
 ・ソヨゴなどの株立ちの樹木は幹数を2〜3本に減らす。
 ・枯れ枝も見通しを阻害するのでできるだけ除去する。


〔手入れしている丘の樹林:現状では照度が低く、下草が少ない〕

高木の本数も減らしたいのだが、これは手に負えないのでギブアップ。
切った樹木や枝はトレンチ調査跡のくぼ地に投入することに。
その後、このくぼ地からは大量のカブトムシが発生したのは当然であった。

作業の進行につれて見通しは良好となり
林内を歩くときにも周辺が見えて安心感を持てる状態に。
見えるようになると色々な人が利用し始め
ウオーキングだけではなく体操する人も。

枝切りだけではなく、落葉・落枝も熊手で除去しているので歩きやすく
 清掃してあるぞ!
 ごみ捨てるなよ!
 監視しているぞ!
というわけである。

現時点では、ワンカップの投げ捨てや
喫煙はなくなっている。
一応、目標は達成しているといえよう。

この丘の樹林に今年の3月から5月にかけてビックリする大事件が発生した。
大きなクスノキやアベマキ、コナラにテープが巻かれた。
子供の遊び?
まさか伐採?




08/20  「オオモミジとキャラボク」 カウンター:1,387,505


家を建てることにした時、まず挿し木をして庭に植える苗をつくることから始めた。
その中の1つがダイセンキャラボク。
(ダイセン)キャラボクイチイの変種である。
イチイは高木性であるが、キャラボクは低木性で大山の山頂平原に群生地があり、保護されている。

蒜山など涼しい地域では昔から庭木に仕立てられており
銘木も多い。
岡山のような暑い地域で育つか自信はなかったが挿し木した。
数本が発根し、庭に植栽することとなった。

門の両側に植栽したが
日当たりが良い場所に植えたものは一向に大きくならない。
一方、塀の陰に植栽したものは比較的元気で大きくなった。
やはり、岡山のような気候ではなかなかしんどいらしい。

オオモミジは引っ越しして間もなく
お向かいさんから頂いたものである。
オオモミジも生育地としては北の方であり、庭での生育が懸念されたが
日当たりのよい側に植栽した。
こちらは酷暑でもほとんど影響はないように見える。

玄関わきの塀と鉄平石の敷石の間に植栽したので根を張る場所があまりないことは承知していた。
オオモミジの根が敷石のわずかな切れ目を見つけて
反対側のキャラボクの方向に伸びていることも知っていた。
必死に水を求める姿勢に感心し
問題を発生させるとは思っていなかった。

昨年の夏、キャラボクの葉が茶色に変色し始めた。
時折発生する葉焼けと思っていたが状況は深刻になるばかり。
ついに枯れてしまった。


〔枯死したダイセンキャラボク〕

玄関先なのでみっともなく、伐採した。
その後、さびしくなったので何かを植栽すべく、根株も掘り取ることにした。
掘り出したのは新緑が出始めてからの時期であった。
掘ってみると、枯れたキャラボク以外の根もあって
当然、切断して掘り取ることになる。

今年の春のオオモミジの新芽の勢いはすざましいものであった。
しかし、キャラボク株下の根を切り取ったのちは
がっくりと勢いが落ち、新葉が十分に成熟できない状況になってしまった。


〔根を切断した後に出てきた新葉は生長できず、小さくて赤いまま〕

どうやらキャラボクに影響を与えた犯人はオオモミジらしい。
樹木の根は思わぬところまで伸びており、
地下で競合している。
安定した環境を要求するキャラボクよりも
臨機応変に環境に対応できるオオモミジのほうが
拙宅では勝利したようである。

伸びすぎる木は
地上部よりも地下部を制限する方が
効率的であるという事例であった。

ヒグラシの
  声が聞きたい
    残暑かな

猛烈な残暑、お見舞い申し上げます。



08/19   「アキニレ」 カウンター:1,387,373


大きな木 その3 「アキニレ」

拙宅の庭に我が家で最も大きな木であるアキニレがあった。
元を正せば、旭川の河原で植生調査をしていた際に
堀取って持ち帰ったものである。
その後、旭川の河原でも大きくなり
我が家の庭でも毎年の剪定にもかかわらず
相当な大木となった。

今から30年ほど前
旭川の大原橋付近の河原では
アキニレの稚樹と思えるものがたくさん生育し始めていた。
掘ってみると地下部は意外に深く
簡単には堀取れなかった思い出がある。
根発芽の個体であったわけである。

アキニレはニレケヤキの別名も持ち
盆栽に仕立てられることもあるのでそのような点にひかれたのであった。
しかし、我が家に引っ越ししてきたアキニレは毎年2回の剪定にもかかわらず
河原に生育するのと同様に大きく育って庭のメインツリーとなった。
幾度となく、ドバトが営巣木ともなった。

そこそこ丁寧に剪定してきたので切り倒してしまうには覚悟が要った。
倒すに至った主な要因は次のようである。

 ・落ち葉が大量で隣家にも落ちて大変
 ・樹高が高くなって剪定が大変
 ・河原の調査から、根系の発達が強靭で、他の植物に大きな影響を与えているのではないか。
 ・庭全体への日照阻害。

実際のところ、アキニレの根はゴムのように弾力があり
地中に残ると根発芽してくる。
庭を耕していると思わぬところまでアキニレの根が伸びており
恐怖感を感じたのも事実である。

河原における樹林化防止のために伐採・抜根した場所では
アキニレなどの根発芽できる樹木の個体数が激増する傾向がある。
河原での頑張りを見ていたので伐採後再生してくるのを覚悟していたが
伐採直後の時点では切り株からの萌芽再生のみで、思ったほどではなかった。

その後、庭の植物たちの日照条件は劇的に回復したのは当然である。
今年になって、生け垣にしているシラカシが
例年になく勢いがよい。
これも当然である。

先日、思わぬところからアキニレの再生芽が勢いよく出ているのを発見した。
かなりの勢いであって、再生への強い意欲を感じてしまった次第。



08/08  シラカシとサツキ カウンター:1,386,131

大きな木 その2 「シラカシとサツキ」

きれいに咲いたサツキの植栽

拙宅は団地の中にあるが、西側は歩行者専用の遊歩道でレンガ道と呼んでいる。
造成されてから40年近くになり、レンガ道の両側の植栽も見事になっている。

このレンガ道の拙宅に接する植栽枠のサツキが枯れ始めたのは
昨年の夏のことであった。
それ以前から勢いはなく、どうしてだろうかと思っていたのだが
夏の日照りで一挙にかれてしまった。

3月のようす:サツキは枯れてしまっている。

サツキの植栽枠と我が家の敷地の間には側溝があり
敷地の方が高いので、我が家のシラカシの根が
1mほど下に伸びて側溝の下をくぐってサツキの植栽枠まで
伸びているとは、浅はかではあるが思いつかなかった。

考えてみれば、家とコンクリートブロックの間は
わずか1m程の幅しかなく、水を求めて深く
そして遠くに根を伸ばした結果
サツキの植栽枠にたどり着くのは当然であった。

その積もりで考えてみると、もう一カ所サツキが枯れたところがある。
昔、柴犬を飼っていたのだが結構人気の雌犬で
煉瓦道を散歩する犬たちから挨拶を受けていた。
挨拶の場所は決まっており、その場所のサツキが枯れた。
イヌが踏むからサツキが枯れたと思っていたのだが
枯れた場所の直近に勢いの良いイロハモミジが生えていた。

柴犬が天寿を全うしてから何度かサツキを植え直したのだが
いっこうに定着できなかった。
家庭菜園を日陰にしてしまうのでイロハモミジを伐採してしまうと
とたんに補植したサツキの調子が良くなった。

煉瓦道は長さ120mほどある。
隣接する庭の樹木とサツキの健康度をチェックしてみると
大きな勢いのある高木性樹木の近辺は
サツキの生育が悪い傾向があった。
おそらく、カキノキやシラカシは最悪と思えた。

6月のサツキ:かなり回復している

かくして2本のシラカシは伐採してしまい
薪ストーブを使用している近隣の家でお役に立つことになった。
長年我が家の庭で緑を見せてくれていたのだが
カーボンニュートラルでのお役目は、せめてもの供養であった。

シラカシの伐採によってサツキが復活しつつあることは言うまでもない。
しかし、シラカシも萌芽再生しており、復活の意欲を見せている。
見えない地下ではこのような根の争いが激しく行われているはずであるが
見えない世界の戦争は忘れがちで恐ろしいことである。


07/23  シラカシとジャノヒゲ カウンター:1,383,899

昨年来、家を建てた頃に植栽した樹木など
大きく育った樹木をかなりの本数、伐採した。
毎日散歩している公園の樹木も含め
なぜ伐採したのか書いてみたい。

その1 シラカシとジャノヒゲ

お隣さんとの境界は、シラカシの生け垣である。
関東地方の屋敷森を見て感動し
家を建てたときにはシラカシ生け垣を育てようと思った次第。

新緑らしくないシラカシの芽だし
『5月27日撮影の拙宅の生垣:初夏の新芽はすでに日焼け?』

生け垣が育ってみると
岡山でよく使われているアラカシに比べて芽出しが遅く
しかも新芽が赤褐色を帯びているので春らしくない。
元々瀬戸内海沿岸域には自然分布がないので
その土地の季節感にあっていないわけであった。

ジャノヒゲの花壇の縁取り
『ジャノヒゲの花壇の縁取り』

さて、庭の植栽の境界にはジャノヒゲを使ってみた。
近隣の山からとってきて、点々と植えたわけだが
年月が経過すると密な株に育ってきて
場所によっては邪魔になる状況となった。
株を掘りとって、乾燥するまでの積もりで
シラカシの根本にかなりの量、置いておいた。

ここから、どれくらいの月日が経過したのか
記録していないので推定でしかないのが残念。
シラカシの春の芽出しが、勢いのない事に気づいた。
ジャノヒゲの堀採りは秋か冬。
シラカシの異変に気づいたのは7月頃ということになる。

シラカシの根本に行ってみると
ジャノヒゲは半分生きており、半分は半ば腐っていた。
ジャノヒゲの枯死・腐敗がシラカシに障害を与えたに違いない。
急いでジャノヒゲの株を撤去したのだが・・・

樹皮が死んでしまったシラカシの葉は黄色
『2011年8月の状況:ジャノヒゲの被害に遭ったシラカシの葉は下の正常なものに比べて緑が薄い』

同じ日の正常なシラカシの葉

この時、何が起こっていたのかがわかるには足かけ3年の歳月が必要であった。
見たところ何事もなかったようであったのだが
次の年にはジャノヒゲの株があったところの上部の幹がふくらみ始めた。
シラカシの根本のジャノヒゲが積み重なっていた部分の樹皮が
死んでしまっていたのであった。
つまり、地上部は環状剥皮と同様な状態になっていたわけであるが
地下の根にも重大な被害があった可能性もある。

その後、発根ホルモンを使ってみたり
根継ぎを試みてみたりと
様々な治療を行ってみたが
薬効なく、葉は黄色となって力なく垂れ下がる状態となり
伐採せざるをえない状態となった。
切り口は、もうすでに腐敗しつつあり
このような状態で水分だけが葉に供給されていたわけであった。

2012年6月に伐採したシラカシの幹
『2012年6月の伐採直後の幹断面』

シラカシとジャノヒゲは同じ照葉樹林に生育する植物として
協調して生育しているのかと思えば
少なくとも枯死して腐敗していく過程では
敵対的な性格を持っている可能性がある。
アレロパシーとして機能しているのかもしれない。
そのように見ていくと、ジャノヒゲのマットには草が生えていない。

廃棄物を極力出さないために
私は穴を掘って剪定ゴミを埋めたり
積み上げて堆肥にしたりしているが
生の状態ではこのような事が発生する可能性がある。
過ぎたるは及ばざるがごとしである。



07/20  印旛沼 カウンター:1,383,503

千葉県の印旛沼に行ってみる機会があった。
沼に繋がっている新川の水の状態を見ると
かなり富栄養な状況でありアオコの発生も見られる。
川岸には点々と釣り人が竿をのばしており
対象魚は主にフナなのだそうだ。

水路には大きなコイの群れが

流れ込む支流を渡る橋から眺めてみると
なんとものすごい数の大きなコイ。
バス釣りの最中に、時折掛かってしまって困るそうだ。
コイもフナも、当然バスも食べられることはなくリリースである。

印旛沼の観光拠点のひとつ

印旛沼は水草仲間では水草の宝庫としてよく知られた地名であった。
いんば沼白書によれば、北印旛沼では
昭和39年(1964)に44種の水草が確認されていたが
その後次第に減少して最も少ない時には6種に
平成21年には11種となっている。

湖岸は単調

種数の減少は明らかに富栄養化であり
栄養分の量に反応して大きく生長できる植物のみが生き残り
大きくなれないコナギやアギナシなどが早期に消滅している。
結果的に湖岸は大型の抽水植物であるヨシ・マコモ・ヒメガマの群落となっている。

沈水植物は昭和から平成になる頃に急激に消滅している。
水質の富栄養化にともなって浮遊性のプランクトンが増加して透明度が低下し
水底に光がとどかなくなった事も大きいであろう。

中程度の水深の場所では
オニビシが水面全体を覆って範茂し
浮遊プランクトンの繁殖もあって
やはり水底に光が届かない。

大きく育ったマコモと水面にはヒシ

浅い場所ではヨシやマコモなどが大きく密に範茂して
沈水植物の存在を許さない。
富栄養化が生物相の単純化を引き起こしている。
近年の種数の増加はホテイアオイやナガエツルノゲイトウなどの
帰化植物の侵入も一役買っている。

水質改善の試みが行われている浅瀬と水陸両用のバックホー

水質の回復施策も行われているようであるが
水質の改善には多大な努力と年月が必要であろう。
湖からの栄養塩類の回収にバイオマスの活用が考えられる。
昔のように水草を肥料として刈り取って利用したり
魚釣りをリリースしなければ、と思うがどうであろう。

参考サイト:いんば沼白書(http://i-kouiki.com/imbanuma/imbanuma-page05e.htm)


05/18  連休とシャシャンボその後(3) カウンター:1,372,341

連休中、混雑するとわかっていながら衝突できない車でドライブに出かけた。
普段乗る機会が随分と減ったのだがもう走行距離は1万キロを超えてしまった。
千キロ/月以上の数値。
エコの数値も上々で、燃費は前の車の2/3程度の数値。
暖かくなってきたこともエコの数値が高い要因のひとつ。
小生の車は寒がりで、少々気の小さいドライバーが同乗しているようです。



山口県の青海島。
前回行ったのは小学校の頃だったと思う。
奇岩の海岸を観光舟で一周した記憶がある。
奇岩は火山地帯であり、溶岩がこのような地形になった由来とか。
温泉地を選ぶとどうしてもこのような景観にお目にかかることになる。
風光明媚、海岸植物も豊富。
クロマツが絶滅しているかと心配していたが、生き残っていたり再生したり。
なかなかの絶景であった。



その後、長門峡のキシツツジの群生を見て三段峡へ。
さすがに三段峡は春早く、新緑が出きっていない。
ここも小学校以来。
小学校では家族と、そして遠足だったはず。
当時、めずらしかった二眼レフというカメラでこの滝を撮影し
現像を写真屋さんに依頼したところ
大きく引き伸ばして飾ってくれたことを思い出した。
峡谷を観光開発した意気込みはすごい。
ヨーロッパアルプスの観光開発とも通じたところがあり
世界的な流れであったのかもしれない。

つまり、この渓谷を観るために鉄道を建設したわけで
この可部線は今では廃線となっているが
先般一部は広島市の都市域の拡大に伴って復活された。
スイスアルプスの山岳鉄道と似ているというわけである。
散策路の建設も大変であったろう。



深入山は何度も登山した山で
細見谷のスーパー林道の建設の際現地視察の宿泊地になった因縁もある。
山焼きの直後だったようで、まったくといってよい程緑がなかった。



さて、例のシャシャンボであるが、連休中に出水がとまったようである。
この画像は5月6日の撮影。
この間、カタツムリがここに住み着いたり、なかなか興味が持てる切り口であった。
来年も楽しみである。



2泊3日:走行距離約1,000km、14.2km/L、歩行数:49,000歩


04/24  シャシャンボその後(2) カウンター:1,367,730

今日は雨。
注目しているシャシャンボの幹は当然濡れているので、出水しているかどうかは確認し難い。
しかしながら、どうやら出ているのは確かな様子。
もちろん、昨日も出水していた。
ここまで来ると、病的に思えてきた。
切り口はすでに黒く変色しており、菌類が繁殖しているのではないかと思う。


樹液が出てカブトムシなどが集まる光景を時折見ることがある。
これは今回のような切り落としではなく
幹が傷ついて上部の枝についている葉からの同化産物が降りてくる状況であり
篩管からブドウ糖などを含んだ樹液が浸出する必要がある。

これも考えて見ればおかしな話で
傷つくと早急に傷跡は修復されて樹液は出なくなるべきであり
普通はそのようになる。
ところが、カブトムシが集まるような樹液の継続的な浸出は非常に長期間続く。

ブドウ糖は発酵してアルコール臭もただよう。
コウボなどが繁殖してアルコールを生産し
傷口の修復を困難にしているのではないかと思うがどうであろうか。
カブトムシなどがそのような菌類を運搬しておれば、なおさら面白い。


04/15  シャシャンボその後 カウンター:1,366,148

ソヨゴやシャシャンボの切り口からの出水に注目しているが
考えて見るとなかなか複雑なようで、答えが見えなくなってしまった。

ソヨゴは真冬に枝を切り取ると、春になってから切り口から水がでる。
数日から一週間程度で切口からの出水は止まる。
その後、新たに枝を切り取っても切り口からは出水しない。
どうもすっきりしない。

ソヨゴでは、真冬の低温期、根は活動していないので切り口から水は出ない。
地温が上昇して根が活動し始める時期、まだ葉は十分に活動していないので切り口から出水する。
出水は数日で終了する。
出水しなくなった時期に枝を切っても出水は発生しない。
葉が活動し、導管内部が陰圧になっているためと考えられる。

しかし、根圧が高いと考えられる早朝においても
春の時期以外には切り口から水がでる現象は観察したことがない。
根圧と葉の水分消費の関係だけでは答えを出し難い。

シャシャンボでは、途中、休止した日があるものの まだ出水が続いている。
これがこの個体のみの現象なのか普遍的なものなのか
新たに枝を切っても同様に出水するのか
明日からやって見ようと思う。



04/09  桜吹雪・桃吹雪 カウンター:1,365,227

昨日は東京にいたが、すでにソメイヨシノは散ってしまい
ヤエザクラの時期になっていた。
岡山もようやく散り始め、桜吹雪の状況となった。
今年はウメが終わり始める頃にソメイヨシノが咲き始め、満開になる前にモモが咲き始めた。
モモの散り始めもソメイヨシノとあまり違わず、桃吹雪となった。





さて、前回にソヨゴの剪定した枝の跡から水がでているという話題をあげたが
シャシャンボからも水分が出ているのに出会った。
枝を切ったのは、ほかならぬ小生である。

住まいのある山陽団地には所どころに丘が残されている。
遺跡があるための保存緑地である。
ここを毎日早朝に散歩しているのだが
木が茂って見通しが悪くなると中学生の悪餓鬼がタバコを吸いに来る。
そんなことをされてはたまらないということで、見通しを良くするために適度に間引くことにした。
それが冬の話であったわけ。



シャシャンボの幹からの出水は数日前から。
おそらく、3月の末からであったと思われる。
ソヨゴにかなり遅れてからの水揚げということになる。
お寝坊さんの意味はなにであろうか。
同じ常緑樹でも、ヤマモモやサザンカなどではこの現象を見ていない。
今後のテーマのひとつである。


03/26  学位授与式、後期入試終了 ウメとソヨゴ カウンター:1,363,306

おかげさまで連続4年の志願者数の伸び。
10年ぶりに6000人を超えた。
同窓の先輩諸氏のご喧伝効果も大きいのではないかと思う。

さて、繁忙期が終わりそうなこの頃であるが、もう春になってしまった。

春はウメの開花で始まる。
気温は低いのに、ウメの花が咲く。
零下になっても平気で花を咲かせるが、昼間は小春日和で虫もたくさん飛んでいる。
良い香りがあって、紅梅や白梅、桃色や淡緑色のものもある。



春に咲く花には白や黄色が多いのはどうして? と聞かれた。
さて、どうしてでしょう?
ツキミソウなど、夜に期待する花は黄色から白などの明るい色の花が多い。
「香りがある花は夜に活動するガによって花粉を媒介してもらう」
と常々話しているが、霜の降りるような夜間の気温が普通の季節、夜間に活動する昆虫が居るのであろうか?

目立てばよいわけで、春の光の弱い季節
明るい花は良く目立つのは確か。
夜に期待するわけではないが、香りがあっても悪くはない。
今まで話してきたことは、ウメには当てはまらないかもしれない。

毎日早朝に歩いているが
雨も降ってもいないのに路面が濡れていたりする。
雨も降っていないのに、樹皮がしっとり濡れていたりする。
年の代わる頃にソヨゴの枝を切ったところから水がでている。
根が動き出したな・・・・・春の到来である。
ちなみに、本年は3月7日であった。



樹木を秋から冬に剪定すると、春になって根が活動を開始すると切り口から水が出る。
何日か経過すると、葉がないことを悟って導管を閉塞してしまうのか、水が出なくなる。
水を送って見て、反応がないと(見返りがないと)送ることを止めてしまう。
このような現象は、早春以外では見た記憶がない。
ひょっとかすると、深夜から早朝にはこのような現象が見られるのかもしれないが
蒸散と根圧の関係から、通常は切り口からあふれるほどのことがないのかもしれない。

ところで、拙宅のオオモミジではこのような現象が毎年起こる。
落葉すると枝を剪定するのだが、根が活動し始めると切り口から水が出る。
冬の間は根がまったく活動していないことが良くわかる。

ソヨゴやサカキなどの常緑広葉樹で同様なことが起こるとは考えても見なかった。
これらの樹木は、冬の間は水が上がっていなかったのである。
とはいえ、葉がしおれているわけではないので
少なくとも活発には水は上昇していないというのが正しいかもしれない。

「常緑樹は冬でも光合成できるというメリットがある」という考えは、正しくないかもしれない。
少なくとも葉を付けてはいるが、ほとんど活性がないという樹種は存在するのは確かである。
なんとなれば、ソヨゴは真冬に枝を切られたことを春になるまで知らなかったわけである。
葉が活性を持っていなかったことが証明されているといえよう。



01/08  巳年の春 カウンター:1,355,139

昨年はゼミ同窓会を開催していただき有り難うございました。
教師冥利に尽きる2日間でした。
また、遠隔地からもメッセージや記念品などをいただき、ありがとうございました。
御礼が行き届きませず、失礼しております。

昨年は研究室の滞在時間が短く
HPの更新もおろそかになってしまいました。
画像データーは着実に増えているわけですが
更新の時間がないというわけです。
本年は、昨年を上回る実績を残せたらと思います。

昨年スタートした生物地球学部・生物地球学科は
お陰様で、まことに順調な滑り出しとなりました。
今のところ、今年も順調な志願状況で
今後のさらなる発展を目指しています。
注目していただけたら幸いです。

今回の年末年始は出遅れてしまい
予約がイッパイで海外逃亡は実現できなかった。
円高と長期休暇が取りやすいカレンダーのためだとのこと。
年末年始は対昨年度比で120%の海外渡航であったらしい。

こんな事もあってここ数年気になっていた奄美大島に行くことにした。
奄美大島は学生実習から44年ぶりの訪問である。
奄美大島の住用(すみよう)には、広いマングローブ林があり
沖縄返還以前は日本一の広さであった。
学生実習終了後、学友と数日残り、調査した場所でもある。


『奄美大島住用のマングローブ林』

天候不順の予想であったが
意外に天候はよく、初日の出を拝むことができた。
奄美本島と加計呂間島をレンタカーで走り回り
4日間で走行距離400km。
ほとんど全域を見ることができた。


『奄美大島瀬戸内町ホノホシ海岸の初日の出』

気になっていたのは、2010年10月20日
奄美大島は記録的な豪雨に見舞われ
大きな被害が発生したという報道があり、被災地の1つに住用が
あったからであった。
海に隣接する住用で水害?!!

詳細は「調査と旅のレポート」にと思いますが
まずは印象として
激烈な松枯れ病と土砂崩れがあったことを記しておこう。
早期の回復が望まれる。

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