2016年の談話室

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12/09 デジタルアーカイブ
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 岡山理科大学に就職して、最初に学会というものに参加したのは1972年の5月14日、高知大学であった。広島大学理学部のランドクルーザーの運転手がいないというこで、岡山から広島経由で松山から山越えしてでの高知であった。免許は持っていたものの自動車を持っていないので普段は運転していない。その上に大きなランドクルーザーということで、ずいぶんと緊張した記憶がある。

 学会が終了し、帰りに牧野植物園に行き、撮影したのが次の2セットの画像である。学会発表や印刷などのために、スライドフィルムで撮影することが求められていた。当時、国産の手に入りやすいスライドフィルムはフジとサクラだった。フジは青や緑がきれいなので、植物写真はもっぱらフジ、サクラは赤がきれいなので人物はサクラということになっていた。

 スライドフィルムも退色する。サクラの退色が速いような印象があったので、もっぱらフジを使っていたが、これも退色する。1975までのフジのスライドは、ひどいものでは何が写っているのかがわからない。そのことに気づいた以降は、高価だったコダックに乗り換えざるを得なかった。

 

 

上の画像は牧野植物園で撮影したオオゴチョウ Caosalpinia pulcherrima である。緑の退色が激しく、全体的に色が薄くなっているので、画像処理ソフトで明度を下げれば緑の色が少しは戻ってくる。

 実は、大量に保有しているスライドをデジタルでアーカイブする作業を始めた。生のスライドフィルムは取り扱いに苦労するであろうと気づいていたのだが、学長職にある間はそのような作業に係わることはできず、ようやく今頃からはじめたと言うわけである。1枚1枚の画質の調整は大変で気の遠くなる作業である。

 

 こんなにも情報がなくなってしまって、まるでモノクロのようですが、頑張って補正すると、イガクサの群落であることがわかる。美しいビッチュウフウロもある程度はよみがえる。なお、コダックのエクタクロームはどうにか生き残っている。しかし、同じコダックのコダクロームは真っ赤な画像になってしまっている。これはちょっと補正の仕様が無い。

 

 

 左のオグラセンノウの中心部の拡大を見ると、解像度もある程度は基地できる状況です。何時、どこで、何を写したものかを整理してわかるようにしておかないと、残しても意味の無いものとなる。情報の無い画像はごみでしかない。

 懐かしい画像がたくさんでてきた。一段落したらアップしようと思うのだが、何時のことになるやら


9/14 台風・屋久島・秋雨 
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酷暑・旱魃の記事を書いた後、数日で雨が降った。
庭の木々や街路の植栽は、いくつか枯れてしまったが、山の植物はかろうじて生き残った。
ここらの顛末は、項目を改めたいと思う。

9月1日、エコツーリズム技法の実習で屋久島に出発した。
どうも、南の方向に台風12号がウロウロしているのが気になったがどうしようもない。
鹿児島までの新幹線は快適で速かった。
鹿児島港からの高速船も快適で速かった。
フェリーとは大違いでした。

宮之浦港からはレンタカーで宿のある尾の間(おのあいだ)に。
意識の宿「尾の間」はモッチョム岳(本富岳:944m)のふもとであった。
1000mに達していないとはいえ、海岸からであり、圧巻の迫力である。





モッチョム岳 登りたくもあり 登りたくもなし

この花崗岩のかたまりにスギの枯木が点々と見える。
下から見ると点にも見えないが、相当な大きさに違いない。
どんな世界なのか興味深いが、命あってのも物種である。





9月2日は台風の襲来直前であり、西部林道と屋久杉ランドを軽く散策。
9月3日は台風12号が西側をゆっくり進んで一日暴風雨。
9月4日は意外にあっさりと台風一過。
 昼から千尋の滝と大川の滝で地質観察。
9月5日は淀川小屋までのピストンということになった。

屋久島の森林植生は切り株更新、倒木更新が原則のよう。
地表面から生えている樹木はシカに食べられない種ばかりということで実に単調。
ヤマグルマがたくさん生育しているのには驚いた。

台風襲来によって、不完全燃焼の屋久島でした。


8/23 酷暑と旱魃
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酷暑である!
平気で36℃を上回る日が続いている。
高い気温と共に無降雨の日が続いており、東日本が連続的に台風に襲われているのに比べ、蒸し暑いものの、雨が降らずカラカラといった状況が何日も続いている。

ススキやケネザサのような単子葉植物の葉が表を内側にして丸まっている。乾燥に対する耐久姿勢である。
葉の面積を極力狭くするとともに、裏面を表にして太陽光を反射させる戦略であると思う。

葉を丸めてしまったススキ

ケネザサも葉を丸めて乾燥に対処している

植物の葉の裏面は、表に比べて緑色が淡いことが多い。
これは、常に表を太陽に向けている双子葉植物において典型的であり、双子葉植物の場合は表側に主に光合成を担う柵状組織組織があって、裏側には二酸化炭素や酸素などのガスの流通経路となる、細胞間間隙が多い海綿状組織があるためであると解説されていることが多い。
海綿状組織では光が乱反射するので、白っぽく見える道理である。
しかし、それだけではなく、裏面には毛が生えていたり、ロウの粉があったりして裏面が白くなるような仕組みもある。

単子葉植物の葉の断面構造は、双子葉植物に比べて明瞭な差異はなく、どちらが表かわからないような植物も多い。風に吹かれるとヒラヒラと翻ってどちらが表かわからなくなるから、特に区別していないということなのであろう。
単子葉植物でも、ササの仲間は葉の表裏が明瞭であり、常に表面を光に向けているタイプの展葉型である。
葉の断面構造に明瞭な違いがないものの、表裏の違いが存在するわけで、これはガス流通とは異なる道理が必要である。

水分不足などにより光を受けたくない際の対処として、裏面を光に向ける植物は結構多い。クズが葉を上に上げて裏を太陽に向ける事例はわかりやすい。単子葉植物が葉を丸めるのも同様な乾燥耐乏姿勢である。

夕立も避けて通るのか、雨が降らない酷暑が続いている。
小生の44年の経験では、今まで2度、山が乾燥で枯れた。同じ現象が起きそうな予兆を感じ始めた。
庭の片隅に植えているクロモジが葉を枯らした。
街路のサツキが枯れ始めた。
地下に貯水器官を備えているジャノヒゲが葉を枯らしてしまった。

今年は竹に着目した。ハチクが掌握できていなかったからで、3年越しのHPへのアップであった。
かなり執着して観察してきたので、この旱魃で竹類がどのようになっているのか気になった。
37℃を示す自動車の車外気温を眺めつつ、竹林を巡った。
マダケの一部に葉が丸まっている反応が見られ、最も厳しいところでは葉が黄変していた。
マダケの様子は、七夕飾りのために切ってきたような姿である。

マダケも葉を丸めて耐えている

葉を丸めているマダケは竹林の周辺部であり、面白いことに広葉樹林と重なっている部分で最も顕著であった。フットワークの良いマダケが隣接の樹林に侵入したものの、極度の乾燥によって手痛いしっぺ返しを受けているように見える。

竹林を見て回っていると、2箇所でマダケが枯れており、無住の宅地でトウチクが枯れていた。
葉を丸めるだけでは対処できず、ついに枯れ始めたようである。地下茎で繋がっているはずなので、特定の稈を放棄したように見える。つまり、平等に葉を落としているわけではなく、自己間引きを行っている。
葉が枯れている稈の色は黄色であり、おそらく年月を重ねたもので、来年は枯れる順番であったものを前倒ししたように見えた。今年の春に出た新生の稈に比べて大量の葉を付けている。

マダケ群落の中に点々と枯れた稈が

マダケはアラカシやコナラに比べて乾燥には弱いハズと睨んでいる。森林が発達して水分消費量が増大していく中で、竹林の将来はどのようになるのであろうか、今回の旱魃で葉を落としたマダケの将来にその答えの1つがある。


6/02 引越し & サーバートラブル
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 8年間の学長生活で、行政やコンサルなどとの打ち合わせは学長室で行ってきたし、郵便物も学長室に届くので、学長室には膨大な資料が蓄積することになった。これを研究室に持ち帰る必要がある。この際、可能な限り減量しすることを試みたが、それでも相当な量であった。この作業が3月の学位授与式から3月末日までの仕事。

 4月になってからは、研究三昧に!というのが理想でしたが、研究室は残していただけるものの、部屋数を減らす必要があり、これが大変!4月いっぱいで終わらせるつもりが6月にまでずれ込んでしまった。荷物を減量したいのだが、どうにも捨てられないものがある。今から思えば、昔の卒論のレベルは今の修士レベル。大量の実験データが整理して残されているのだが、論文にすることができていない。この点、非常に心残りであり、とても焼却などはできないのである。

 大田研究員が21号館7階の自然フィールドワークセンターに移動したので,ようやくスペースができ、引越しが最終段階となった。研究室から隣のゼミ室に移動するために、サーバーを移動させたのだが、電気的に立ち上がりはするが、ネットからは見えなくなってしまった。トラブル発生である。

 ちょっと複合的な話なのであるが、先般来、時折小生のHPにアクセスできないことがあった。そのような経験をお持ちの諸氏もあるのではないかと思う。3月から4月にかけて、新築なったA1号館への壮大な引越しのために、ネット関係も移転する必要があり、時折メインテナンスによる断絶があったので、またメインテかな、とあまり気にしていなかった。これが実はホームページサーバーにつながるハブのダウンだったのであった。少し休ませてやると復活し、アクセスが多いと死んでしまう、という繰り返しが続いていたわけであった。

 サーバーをゼミ室に移す際にハブの不調がわかった。これを別のハブをつけて復旧したはずだったのだが、うまくいかない。ゼミ室のコンセントからではアドレスの関係で、サーバーとして機能できないのであった。ということで、最近いろいろとトラブルがあり、講義ノートを閲覧している学生さんたちにも大きな迷惑をかけてしまった。

 当面、旧研究室からのファイバー連結ということでやり過ごしていますが、今後根本的な対策が必要になりますので、場合によってはアイピーアドレスの変更が必要になるかもしれません。よろしくお付き合いのほど、お願いいたします。

 さて、もろもろの幕引き行事を早期に終え、フィールドなど研究活動に出発したいものであると思う今日この頃です。


5/01 根の脅威
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 樹木の根について興味を持ち始めてかなりの年月が経過しているが、地下の見えない部分の調査は遅々として進まず、気がかりのままである。

 さて、以前にシラカシの根が家に隣接するサツキを枯らしてしまったことやオオモミジがダイセンキャラボクを枯らしたことについてレポートした。今回は門かぶりの松に関するお話です。



 我が家の玄関付近の植栽は、上の画像のようになっている。左端に写っているのはオオモミジ。ダイセンキャラボクを枯らした前歴を持っている。中央はイロハモミジの品種である「青枝垂」であり、四季変化してちょっとした有名人。その裏にはキリシマ系のツツジとドウダンツツジがあり、それらを大きく覆うようにクロマツがあり、右端の樹木はクロガネモチである。

 門から玄関までの間には鉄平石の小路があるのだが、これはプロの技になるものでコンクリートでしっかりと作られており、これの下には樹木の根も張りにくいようである。これに続いて家の裏に続くように小生が作った石葺きの小路がある。


 この小路で今年に入ってから時々つまづくようになって来た。小路の下のクロマツの根が急激に太くなって石を持ち上げているのである。長年にわたって・・・・というのではなく、急に気になるほど盛り上がってきた。・・・・????

 思い起こしてみれば、今年の2月だったか、3月だったか脇に埋設してある下水が詰まってしまった。事の発端は、台所のシンクの排水が不調になったので、掃除をしたのだが、原因はそれよりも下流部の流れが悪くなり、シンクの内部に水垢が溜まったということが判明した。そこで、専用のワイヤーを使って掃除してみると、詰まりの原因は、樹木の根であった。その時点では何の根か、判明しなかった。

 今年の青枝垂の様子を画像に残しておこうとシャッターを切って、じっくりと眺めてみると今年のクロマツがやけに元気がよいことに気づいた。昨年、あまり手入れができなかったためであろう・・・・と考えて納得していたが、やはり尋常ではない。非常に多くの新梢の先端に雌花がいくつも付いている。栄養十分という姿にすべての情報が一つとなり、下水の犯人はこのクロマツであるとの結論が導き出され、連休中の仕事の一つはこのクロマツの根の除去となった。



 右側が幹に続いており、左側に曲がっている部分が小路の下を通って下水に向かっている根。ガックと曲がっていることが不自然であると思われないでしょうか? 元々から言えば、上側の根が主流であったはずだが、左側に伸びている根が条件がよくなり、こちらが太くなって主流になっていったことが見て取れる。

 

 左側の断面が下水に向かって伸びた根であり、ここ5年、急速に太くなっていることがわかる。小路を作ってからの年代とほぼ一致する。小路を作ったことによって根を伸ばしやすくなり、やがて下水に到達して営業成績がよくなった状況がよくわかる。

 根の断面は、画像の上側が上なので、幹に近い部分は上半分が比較的よく生長しているが、左の下水に伸びた根は下側が顕著に生長している。湿原に生育するアカマツは上半分がよく生長している事例を見ているので、さて、どちらが正しいか、これも今後の課題である。

 後日談であるが、この葺石の小路の下には、たくさんの根がはびこっていることがわかった。樹木にとっては石の下は結構よい条件なのであろう。

4/22 新緑の季節
 カウンター数:1,489,450
新しい年度が始まり、研究室へ向けての撤退作業で大変です。
8年間も過ごした学長室には、大学の運営に関する資料のみならず
自然に関する資料がいっぱいありました。
これを研究室にお引越しし、展開する作業が結構大変です。

そんなことをやっていると春になってしまいました。
サクラが咲き、山は緑になり
コバノミツバツツジが咲いたと思ったら
重なってモチツツジが咲いています。
ヤマザクラに続いてヤマフジが、そしてフジが咲き始めました。

定点観察している高倉山(堆積岩)

ヤマフジに覆われつつある民家

一気に新しい枝を伸ばしているアカマツ

オオモミジも50cm以上も枝を伸ばす

改めて考えてみると、春という季節は、生物にとって大変な動きの激しい季節ですよね。
ウメを見ていると、まず花が咲き、そして果実が稔り始め
その後に葉が出てくる。
昨年備蓄した栄養分をつぎ込んでの仕事である。

昨年の秋は庭木の手入れが不十分だった。
剪定しても結果的にはたいして変わらないのだが
春は一挙に新梢がでて、一回りも二回りも大きくなる。

アカマツも オオモミジも イロハモミジも コジイも コナラも アベマキも
みんな一挙に大きくなる。
結局、1m近くも伸びることもある。
これをフラッシュと呼んでいる。
1年間の微速度撮影を行えば、そんな感じの画像ができると思う。

それぞれの芽は、お隣さんがどのように伸びるのかを考慮せずにフラッシュしてくる。
ぶつかりながら、日陰にしながら日陰になりながら
剪定すると余計にそのような傾向になってしまう。
重なり合って営業成績の悪い枝は、枯れてしまうが
剪定してしまうと前年の業績でできた秩序が壊されてしまうからである。

どちらにしても、大量の無駄な枝をのばし、葉をつけて成績の悪いものを間引くという戦略である。
そのため、大量の枝を落としつつ、生長していくわけであり
枝や葉の間引き方、落とし方が問題である。
その結果が、その木らしい樹形としてわれわれの眼に入ってくることになる。

それにしてもものすごい新芽の勢い。
これを剪定しなくてはならない・・・・・・・
というのが最近の悩みなのである。

4/04 新しい年度が始まりました
 カウンター数:1,487,466
昨年度の入試もほぼ順調で、志願者は7年連続での増加となりました。
3日の入学式も無事終了し、サクラも満開です。



なつかしの一学舎、サクラは来年も咲きますが、そのバックには一学舎は無い予定です。
開学当時には図書室や学長室、庶務・教務などの事務室がありました。
化学実験室、物理実験室、生物実験室などもありました。
小生は、赴任してからの3年間を2階の生物標本室で
学長として8年間、1階の学長室で過ごしました。



1号館も取り壊しの予定です。一学舎よりも長く残るかもしれません。
移転と解体には時間がかかりそうです。
懐かしの建物は、良くも悪くも昔の香りが強く残っています。

大学としては、今から1年かけての長い引越しが始まります。
小生も8年暮らしてきた学長室からの撤退は大変でした。
学長としての業務で蓄積した資料は膨大であり
中身を確かめながらの廃棄・保存の選別作業は思い出がいっぱいで大変でした。

17:00には、たくさんの教職員の皆さんが来室していただき
学長としての最後のお別れ式?をサプライズで催していただきました。
実際の撤収は、3月31日の深夜にまでなってしまいました。




17:00に集まっていただいた皆さんです(これより前に数人、遅れた人が数人)。
学長に就任した8年前に醸造したワインをいただきました。
4月1日を迎えるのに必死である心の狭さもあって
集まっていただいた皆さんに十分な挨拶ができませんでした。ごめんなさい。

くそ! 泣かせやがって・・・・・



3月31日に家内宛、花が届きました
ちょっとした行き違いで、実際には翌日の朝に受け取ったのですが
すばらしい花束というか、フラワーデコレーションというのでしょうか
今までで最も豪華なものでした。
感謝!!!です。
置いてあるところは我が家の玄関。
家内作のフクジュソウの額と微妙なバランス。
実は、この周りは生花だらけでランも含め、花いっぱいです。
すばらしい空間となっています。



上のほうで花弁を上に向けているユリは、グロリオサと言います。
届けてくれた花屋さんに聞きました。
解説をHPに掲載してみようとおもいます。

これ以外にも書ききれないほど、お祝い(慰労)していただきました。
皆さん、本当にありがとうございました。

さて、第三の人生に出発ということで
すでに4月からの学外の仕事の打ち合わせが続いており
最初から突っ走らないようにたずなを引いて
たくさんいただいたお酒を飲みすぎず
体力強化に心がけやっていきます。
明日の朝は筋トレからスタートです。

3/19 明日は学位授与式
 カウンター数:1,486,118
明日は49回目の学位授与式。
ほぼ、これで大きなお仕事は終わり。
学長室の片付け、研究室への移動。
新しい講義の準備と新しい研究体制への準備。
新体制にまっしぐらである。

さて、今年は音楽付いている。
3月9日(サンキューの日)に「Gakucyou Live」を企画していただいた。
ANAホテルの最上階でピアノを入れていただき、ライブショーというかディナーショーといいますか
もちろん、初めての経験でした。



出だしはゼミ生の皆さんにいただいたガラスのフリュートでの川の流れに
やはり、普段吹いていないのと、ピアノの調律と微妙に音の高さが違い
企画倒れになってしまいました。

その後はもっぱらハーモニカとボーカルということになりました。
プロの松本さんにピアノをお願いし、客席からも飛び入りで
にぎやかで豪華なショーになりました。



感激のひと時でした。
企画、そしてご参加ありがとうございました。

3/17 イッチャンの披露宴
 カウンター数:1,485,990
3月5日、久々に結婚の披露宴に出席させていただいた。
位田さんからのご招待である。
同級生も出席しており、同窓会のようでした。

だんなさんはなかなかのイケメンで、秀才。
S製作所の研究所にお勤め。
2年間のカナダ勤務をはさんでの遠距離恋愛が稔ったということでした。



会は京都駅のグランビアで行われたのだが
これも京都駅内にある劇場団員によるオペラがあったり
新婦自身によるジャズ生演奏があったりと奇想天外な出し物でビックリポンでした。



1曲目は「A列車で行こう」であり、小生もお得意の曲。
知っていたら乱入したかも・・・・・・
京都のアマチアバンドで活躍しているとのこと。
昔に比べてなかなかの腕前になっていました。

人生たのしんどるナ!
イッチャンも皆さんも末永くお幸せに!!

3/01 山陽新聞社賞 & 最終講義
 カウンター数:1,484,874
本年の1月7日には、山陽新聞社賞をいただいた。
非常に栄誉な賞であり、身も震う思いである。
山陽新聞賞には文化功労、社会功労、学術功労、産業功労などがあるが、小生が拝受したのは教育功労。
ちょっと面はゆいが、賞状の文章を掲載してみたい。


 あなたは学長を務めている岡山理科大学を「科学は面白い 一緒に楽しもう」というメッセージを発信する教育機関と位置づけ学内を一層活性化させるとともに児童生徒の"理科離れ"解消にも実績を上げてこられました。
 大学コンソーシアム岡山の会長なども務め教育力向上・文化振興に尽くしておられます
 ここに山陽新聞賞を贈り功績をたたえます



岡山理科大学が元気であればこそであり、理大を支えてきた皆様を代表しての受賞である。

2月16日には最終講義の日となった。
同僚の田邊先生、久保田先生の3人での講義。
定年となったので、区切りとしての最終講義
小生は今までの44年の勤務の中でどのように研究してきたか
なぜ生物地球という自然史を対象とした学科として稔ったか
などといった内容について話してみた。



もっと話しておきたいことがあったわけですが
まだまだ講義もやりますし、話す機会があるわけですので
今回はこれまで、といたしました。

懐かしいゼミOB生が大勢来てくれました。
動画を撮影してくれました。
感謝!です。

4月からは、講義を担当しつつ
大学運営で失われた15年分の思い残し
研究をやっていきたいと思っております。
当面は学長室や研究室の後片付けが先行しますが。

4月からは
岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 教授波田善夫
でございます。
学長宛では、郵便物は届きませんのでご注意ください。

1/23 今日はエンドレス
 カウンター数:1,482,232
本日は恒例のエンドレス発表会。卒論などのまとめ直前の時間無制限発表会です。
岡山植生研究会でもあって、卒論生以外の発表もあり
昔は朝になるまでやっていたものですが、さすがに徹夜は遠慮です。





今年は尼崎市にある環境学園専門学校の学生さんが8名やってきてくれました。
ゼミ出身の小川みどりさんの学生さんたちです。
小生にとっては、孫弟子ということで、もう少し時間があれば良かったのに、残念でした。
今年は、21時頃に終了しました。
植物の話し、地質の話、考古学の話題でバラエティにとんだエンドレスでした。

さて、昨年からおめでたいお知らせがいくつか届きました。

まず、ID嬢からの「入籍宣言」が襲来! 3月に披露宴とのこと。
在学時代の行状をばらしに行ってまいります。

ついで、カナダのカルガリーからクリスマスに婚約の知らせが!
彼からのクリスマスサプライズプレゼントで指輪をもらったのだそうだ。
正月に届いたレターの画像で見ると、お相手は身長2m?と思えるほど大きな人。
お幸せにお過ごしください。

三番目はTr嬢。
通知は年賀状の中に見慣れぬ名前。
読みがわからない。今度、振り仮名をお願いします。
良かったですね。

産まれたのはどっちだっけ?という人も居ますよね。

あと何人も気になる人が居ますが、良い人に出会えますように。


1/05 あけましておめでとうございます。
 カウンター数:1,480,931

○今年こそ、穏やかな一年になりますように、お祈りいたします。

○岡山理科大学は1964年の創立で、現在51年目ということになります。
50周年記念行事の最大の事業が新建物(A1号館)の建設。
来年度から講義、実験などに使用されるので、3月は搬入や引越しで大変忙しい月になります。
もちろん、引越しがすぐに終了するわけではないので、最終的には1年ほどの年月がかかることになる。
外観はほぼ完成
足場がほとんど撤去され、クレーンもなくなってしまいました。


 番町の交差点からは、新幹線の線路の上に、真正面に見えます。
 24号館の後ろが11号館、その後ろに新建物があり、重なっているのが残念ですが、大きさがわかります。

○年末から年始にかけて、四国の花崗岩地域を楽しみました。
こんな場所に花崗岩があるとは思ってはいませんでしたが、立派な花崗岩地域でした。
屋久島の花崗岩とよく似たものが愛媛県の滑床渓谷で見ることができました。
渓谷は屋久島の白谷雲水峡のイメージで、巨岩が渓谷の中に詰まっている。
いくつも滝があり、その1つは「雪輪の滝」、この滝で滝すべりを楽しむのだそうだ。
花崗岩類であっても、深層風化していないので、砂があるようには見えない。
コケの種類が花崗岩的であると思った。
結構、面白い研究テーマになりそうだ。



○初詣は金比羅山
階段は1368段あるとのこと。
走って登ってくれよう! と勇んでいきましたが、何分にも元旦。
ものすごい人出で、入社制限を行っている状況。ゆっくりと登りました。



この地域は花崗岩の上に安山岩がキャップロックとして存在している地域。
讃岐富士と呼ばれる飯野山も典型的なキャップロックの山。
この地域は讃岐富士だらけである。
上の画像は金比羅山の奥社厳魂神社から見た讃岐平野であり、左端に瀬戸大橋がみえる。

さて、登り始めは花崗岩域。
法面には生育のよくないミツデウラボシが見えるところが花崗岩らしい。
1368段めの奥社厳魂神社は安山岩のキャップロックの下端。
断面が黒っぽいやや大きめの角石がゴロゴロしている。
この点、向かいの飯野山とそっくりであり、豊島の発展形として再チャレンジも面白そう。

ということで、研究テーマを2つ見つけた年の始めでした。

皆様のご発展をお祈りいたします。

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