キャベツ  Brassica oleracea L. var. capitata  (アブラナ科 アブラナ属)
 キャベツは生食用の野菜として食卓には欠かせない。西ヨーロッパ原産で、ギリシャ・ローマ時代から品種改良され、様々な品種が作出され、紫色のムラサキキャベツなどもある。青汁を搾るケール(B. oleracea var. acephala)が原種に近いと考えられており、結球しない。メキャベツ(B. oleracea var. gemmifera Zenker)、花を食べるカリフラワー(B. oleracea var. botrytis L.)・ブロッコリー、茎を食べるコールラビー(B. oleracea var.gongylodes L.) など、多数の品種があり、葉を鑑賞するハボタンもこの仲間である。
 キャベツは年中食卓にのぼるが、本来は秋に芽生え、春に開花する植物である。したがって夏の高温には弱く、夏に出荷されるキャベツは高原などの冷涼な地域で栽培される。
 キャベツの花を見ることは少ない。痩せ地に生育して結球できなかった株からは花茎が伸びて黄色い菜の花が咲く。花は全体的にしわがあて弱々しい点は、ハボタンとよく似ている。
出荷用に栽培されているキャベツ家庭菜園のキャベツ
痩せ地で栽培され、結球しなかった田川研のキャベツキャベツの花結球していないキャベツの葉
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