スダジイ Castanopsis sieboldii (ブナ科 シイノキ属) |
シイノキの葉は、裏面に淡い褐色の鱗片状の毛があるために鈍い金色の光沢がある。このような金光沢を持つ樹木はスダジイの他、ツブラジイ・シリブカガシなどがあるが、少ないのでこの仲間の特徴として重要である。スダジイの葉は5〜15cmであり、長さ1cmほどの葉柄がある。同属のツブラジイとは大きさや形では区別しにくい。表皮細胞が2層である点で、ツブラジイとは区別できるとされている。 樹皮は、比較的若い個体でも縦に割れ目が入る点もスダジイの特徴であり、ツブラジイとの区別点である。しかしながら、中間的なものも多く、若い個体や勢いの良い個体では区別点には使えないので、大きく育った個体でなければ区別点としては使えない。 |