ハ ス Nelumbo nucifera Gaertn. (ハス科 ハス属) |
ハスは沼や池などに生育する多年生の抽水植物。観賞用あるいはレンコンを収穫するために栽培される。ハスの名前は、果実がハチの巣状であるので、蜂巣(はちす)と呼ばれたものが変化したという。ハスは仏教と深い関係があり、仏像はハスの花(蓮華)に座しておられる(蓮華座)。仏具にも蓮華がたくさん取り入れられており、お供え物の砂糖菓子にも蓮華をかたどったものがある。ハスは古代に中国から持ち込まれたものであると考えられているが、種子の遺体が発見されており、過去に自生があったことは確かとのこと。 小生が育った広島市では、昔はハス田がたくさんあった。夏になるとピンク色を帯びた大きな花が咲き始め、お盆が間近に迫ったことを知らせてくれたものである。排水が困難な埋立地では、ハス田などの土地利用が普通であったが、近年は排水技術の向上によって、少なくなってしまった。l |