ハ ス Nelumbo nucifera Gaertn. (ハス科 ハス属) |
ハスの種子は、長さ2cm弱。花床に埋まっている状況を見ると、花柱の跡と、もう1つ模様がある。これは何だろう。発芽する際の・・・? ハスの種子は長寿命であることが知られており、約2000年前と推定される発掘種子から発芽した「大賀ハス」は有名である。ほぼ無酸素状態の沼地の泥の中で、長期間にわたって休眠し、発芽できる稀なチャンスを待っている。 ハスは、水深の深い場所では浮葉となり、浅い場所では葉柄を伸ばして抽出葉(空中葉)を形成する。大きな水位の変動には弱く、水没すると容易に葉が損傷してしまうとのこと。このため、年数回以上、葉が水没してしまうような場所では生育しないとのことである。大きな河川では、ハスが繁茂して流れを阻害している例もあるという。ダム建設などで洪水の発生頻度が低下したこととも関係あろう。 |