セツブンソウ Shibateranthis pinnatifida (キンポウゲ科 セツブンソウ属) |
2015年の2月末、久々にセツブンソウの花見に出かけた。お誘いがあって、少し遅いかと思ったものの場所によっては最盛期であり、天候も上々で運が良かった。3箇所を見て回ることができ、生育地の共通性が見えてくる。普段、話していることが間違いかどうかの検証である。 「北斜面」は間違いなかった。南向きでは植物の生育には好条件過ぎて、こんな小型の植物が競争に勝てることはない。礫がちであることも競争と関係が深いであろう。結局はロックガーデンであるわけで、石ばかりという環境で繁栄できる能力があれば、勝ててしまう。セツブンソウの生育立地を見ていると、礫ばかりの場所に侵入すると、やがてコケが生え始め、さらに時間が経過するとジャノヒゲが侵入・繁茂し、やがて絶えてしまうということの流れになりそうだ。セツブンソウは転石コケむさず;A rolling stone gathers no moss.がよい環境ということでしょう。 |