ニワウルシ(シンジュ) Ailanthus altissima (ニガキ科 ニワウルシ属
 ニワウルシはシンジュとも呼ばれる落葉高木であり、中国の原産である。公園などに植栽されるほか、河川沿いなどに広く野化している。和名は葉がウルシ属のように羽状複葉になっているが、かぶれないので庭に植栽されるとの意味であろうか。また、シンジュは英語名を訳した神樹に由来するという。庭園木としては大きくなりすぎ、樹形も乱れがちであるが、神樹蚕を飼育して生絲を生産したことがあり、各地に植栽されたものであるとの指摘がある。小生は高等学校の時に「首吊りの木」と教えられたことがある。心中→シンジュとの語呂合わせであるが、一度で憶えてしまった。
 雌雄異株であり、6月頃に枝の先端に花序を形成する。果実は長さ4cmほどになり、周囲に翼を持った種子が形成される。風に乗って遠隔地に飛散させる、風散布種子である。
大きく生長したニワウルシニワウルシの林
ニワウルシの葉ニワウルシの果実

1.ニワウルシ 2. 3.果実 4.根からの再生
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