サザンカ Camelia sasanqua Thunb. (ツバキ科 ツバキ属
 サザンカの野生種は白花であるが、ツバキとの交雑種など、多数の品種が作出されている。このためにツバキとサザンカの区別は簡単ではないことになりるが、葉が大きく花弁や雄しべの根元が合一しているものをツバキ、葉が小さく花弁が分かれて散り、雄しべの根本が離れているものをサザンカと呼ぶことになる。野生種のサザンカは秋から冬にかけて開花するが、ツバキとの後輩の結果、冬に咲くカンツバキ系の品種や、冬から春にかけて咲くハルサザンカ系の品種がある。交雑の結果作出されたサザンカの多くは種子が稔らないものが多い。
 園芸品種の内、原種の性質が強い早咲きの品種では問題は少ないようであるが、やや遅咲きのものには寒害でつぼみが損傷し、開花できない事があるので寒冷地における植栽ではこの点に留意する必要がある。


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