タンナサワフタギ Symplocos coreana (ハイノキ科 ハイノキ属) |
タンナサワフタギの果実は緑色から黒紫色に熟す。果実の色は、サワフタギとの最も簡単な区別点である。果実が稔っていると黒紫のタンナサワフタギ、コバルト色のサワフタギとして遠くからも確認できる。しかし、未熟の時には両者は緑色で区別しにくくなってしまう。「このきなんのき掲示板」という樹木鑑定サイトで、タンナサワフタギの果実には萼片が残っており、それが開いたくちばしのようになっている点で、区別できるとの知識をいただいた。注意してみると、なるほどそのようなものが残っている。 しかし、林床に生育している場合には果実がみのっていることはほとんどないので、葉の形に頼ることになるが、最も確実なのは、若枝の毛の有無が最も確実であろう。サワフタギの若枝には曲がった毛があるが、タンナサワフタギには毛がない。 |