ヒノキ Chamaecyparis obtusa (Sieb. et Zucc.) Sieb. et Zucc. (ヒノキ科 ヒノキ属
  スギやヒノキの植林地では、適切な管理が行われていない場合には、地面にほとんど草本が生育できないほどの暗さになってしまう。おまけに林内に供給される落葉は分解しにくいヒノキの茎葉ばかりとなってしまう。このような状態になると表土が流されやすくなり、土壌が痩せしまうので保水力は低くなってしまう。生長不良の樹木を伐採する間伐作業が必要なのであるが、木材価格が低迷していることと、体力の必要な森林労務に携わる人材が減少しているためであるが、困った問題である。
 スギやヒノキなどの植林は建築用材などの森林資源として必要なものであるが、植生は単調になりやすい。特にこのような間伐が行われていない植林地は台風などによって被害を受けやすく、土砂崩壊なども発生しやすいという。植林したからには適度な管理がなされなければならない。
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