ホウキネズ (ヒノキ科 ネズミサシ属
 ホウキネズは円柱形の樹形となり、ネズは円錐形の樹形になる。この違いは、幹から分かれる枝の角度にある。ネズの枝は幹に対してほぼ直角から45度程度の角度で横に広がって発達するのに比べ、ホウキネズの枝は幹から鋭角に出るだけではなく、すぐに真上に向かって曲がる。このような性質であるために、全ての主要な枝は真上に伸びているわけであり、日当たりのよい部位では、枝と葉が密生していることになる。日照が十分であれば、単位面積当たりの葉量が多い樹形であることになる。日照がよい場所では、葉が密集して強すぎる光を軽減しているのか、あるいは高能率の光合成を行う体勢なのであろうか? ネズは枝を広げて疎らに葉を着ける樹形をとることができるが、ホウキネズは不可能であることは確か。
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