イチョウ Ginkgo biloba L. (イチョウ科 イチョウ属) |
ぎんなん
イチョウは病害虫にかかりにくく、痩せ地でも良く耐えて成長し、剪定にも耐えるので街路樹に適した樹種である。雌雄異株であるので、雄株だけを植えることが出来れば、解決するわけであるが、種を蒔いたのでは雌雄がわかるまで十数年もかかってしまう。このような問題点を解決するために、最近街路樹として植栽されているイチョウは、すべて不明株に雄の木を接木したものである。 イチョウの雌雄は、大きく成長したものでは樹形で容易に判別できる。雌株は果実の重みで枝が垂れ下がる傾向があり、横に枝を伸ばした樹形となりやすい。雄株はすらりと枝を上方に伸ばしており、花粉を風に乗せて遠方うに飛ばすには、この方が適している。 |
オハツキイチョウ(お葉付き銀杏) 下の画像はイチョウの果実である。右端のものは普通に見られる果実であるが、それ以外の4つは葉の上縁などに果実がついており、オハツキイチョウ(var. epiphylla Makino)と呼ばれるものである。葉がついている果実は小さく、種子も小さい。花は葉が変化したものであるが、葉と花の関係を示唆するよい例の1つである。
オハツキイチョウ(岡山県赤磐郡山陽町 地蔵院:2000/11) |
イチョウの精虫
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学名 Ginkgo biloba
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