イチョウ Ginkgo biloba L. (イチョウ科 イチョウ属)
 イチョウは雌雄異株であるので、当然のことながら雌花は雌株に、雄花は雄株にしか付かない。花粉の媒介は通常の裸子植物がそうであるように、花粉を風に乗せて飛ばす風媒花である。最近はぎんなんの臭気を嫌って雄株の接ぎ木苗が多くなったので、街路樹などでは雄株ばかりとなており、雌花を見ることは少なくなってしまった。
 雌花、雄花ともに春の葉の展開と同時に出てくる。雌花では、胚珠が柄の先端に裸出した状態で付いている。この先端から花粉が入り、花粉室の中で生育し、9月初め頃に精子を出して受精が行われる。雄花は花序を形成して房状になる。
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