シラキ Sapium japonicum (トウダイグサ科 シラキ属
 シラキは本州から南西諸島、朝鮮・中国に分布する小高木。樹高は10m以内で樹皮は灰白色でなめらかであり、和名の由来となっている(材が白いからとの意見もある)。斜面の下部や谷筋などに生育している。葉は互生で長さ5〜15cm。5月〜7月に黄色い花序を付ける。花序の最下部には1〜数個の雌花があり、先に開花する。その後上部に多数付いた雄花が開花する。
 初秋に車を走らせていると、あざやかな紅葉が眼に飛び込んできた。バックしてみるとシラキの紅葉であった。赤に黄色と紫を交えたような色は、なるほどナンキンハゼと同じ属であると納得できる紅葉である。樹皮や葉を傷付けると乳液が出るのもこの仲間の特徴の1つである。
 岡山県では乾燥する沿岸域では分布が見られないが、雨量の多い中部から北部にかけての地域では普通に生育している。特に蛇紋岩地帯で多い。
花を付けたシラキシラキの花序(開花しているのは雌花)
シラキの葉シラキの紅葉
(花の画像は森定 伸提供)
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