クスノキ Cinnamomum camphora (L.) Sieb. (クスノキ科 ニッケイ属
 クスノキは神社の境内で大きく育ったものがある。巨木になるので自然樹形のままであることが多いが、京都大学の玄関、時計台の前のクスノキは見事に手入れされている。こんな大木を刈り込むのは大変な手間と経費がかかると思うが、さすが京大である。

 クスノキが都市の街路樹や公園木などに利用されることが多くなった。最初は広島で原爆に耐えて生き残ったクスノキの子供たちを各地に植栽したのが始まりではないかと思うが、明るい常緑樹であるためか神戸など各地で植栽する事が流行った。クスノキは常緑の中ではやや寒冷に弱く、内陸部や冬季に低温が続く地域では生育が悪いようである。大きく育ったものを植栽する傾向が高いためでもあろうが、寒冷な地域では先枯れが目立ち、植栽には気をつけたい。
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