ヤマナラシ Populus sieboldii (ヤナギ科 ハコヤナギ属)
 ヤマナラシは雌雄異株である。花は3月の初め頃から咲き始め、雄花序も雌花序も穂状に細長く垂れ下がる。雄花序は花粉を飛散させると早期に脱落する。雌花序は次第に長くなり、緑色になる。4月の終わり頃になると雌花序は綿毛の付いた種子を散布させる。小さな種子であるとはいえ、一ヶ月ほどで熟すことになる。種子はフワフワと風に乗って長距離、遠隔地に飛んでいく。ヤナギの仲間なので、おそらく種子寿命は大変短く、数日程度しかないのではないかと思う。ヤマナラシの定着には、丁度この頃に裸地があり、そこに定着できる事が必要である。この頃に雨が多いのも定着に一役買っているのではないかと思う。
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