コバノミツバツツジ Rhododendron reticulatum  (ツツジ科 ツツジ属
 コバノミツバツツジの開花は、見事である。落葉で葉が展開する前に開花するので、花が目立つ。昔の松山の春は、ヒサカキの香りに始まり、続いてコバノミツバツツジの開花であでやかになったものであるが、最近はずいぶんと少なくなってしまった。
 花柄・萼には毛が多く、花冠は紫紅色で直径約3cm。上側の弁には濃色の斑点があるが、あまり目立たないものもある。雄しべは10本で、長いものが5本、短いものが5本。時に発達が悪いものが混じり、減数する。葯は黒紫色であり、先端に2つの穴があって、中から糸でつづられた花粉が垂れ下がる。来訪する昆虫の体に付着しやすいための工夫であろう。

コバノミツバツツジの花雄しべは10本

1.コバノミツバツツジ 2. 3. 4.冬芽 5.生育地
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