コバノミツバツツジ Rhododendron reticulatum  (ツツジ科 ツツジ属
 コバノミツバツツジは落葉樹であり、冬芽に小さな葉が残ることはあるものの、ほとんどの葉を落とす。枝の先端に3枚の葉を輪生させるが、勢いのあるシュートでは葉は輪生とはならず、互生あるいは螺着する。輪生する葉は菱形に近いが、シュートの葉は楕円形で、変異が大きい。若い葉の表面には毛があるが、やがて脱落して無毛になることが多い(毛が残ることもある)。葉の裏面には毛が散生するが、中脈には淡褐色の毛が多く、葉柄に続く。葉の縁には毛がある。葉の裏面は編み目状の細脈が顕著。
 葉の変異が大きいので、時としてヤマツツジと区別しにくいことがある。葉裏の明瞭な網目模様を記憶しておくと区別が簡単である。
コバノミツバツツジの芽出し三枚の輪生する葉
成葉の表面は無毛、縁には毛裏面は編み目状、中脈には毛

1.コバノミツバツツジ 2. 3. 4.冬芽 5.生育地
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