カンサイタンポポ Taraxacum japonicum Koidz  (キク科 タンポポ属
 岡山では、黄色い花の咲くタンポポには、カンサイタンポポの他に帰化種であるアカミタンポポ、セイヨウタンポポがある。総苞片は帰化種は頭花の総苞片が反り返るので、花が咲いていると容易に区別できる。

 タンポポの花は多数の花が集まってできており、このような花序を「頭花」という。これらの花を外側から包んでいる緑色のものが総苞という。カンサイタンポポの総苞は、内側に長いものが一列(内片)、外側に2列の小さな総苞(外片)がある。総苞の先端部には角状の突起ができる種があるが、カンサイタンポポにはほとんど突起が出来ない。

 カンサイタンポポはお寝坊サンである。花は光が刺激となって開くが、出勤時間ではまだ開き始めといった状態である。花を訪れる昆虫たちが活発に動き始めるのに、あわせている。雨の日は閉じているが、明るい雨の時には開いたままで、花が痛んでしまうこともある。

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