カンサイタンポポ Taraxacum japonicum Koidz  (キク科 タンポポ属
 カンサイタンポポの花は、舌状花だけからなる。花弁がたくさんある花のように見えるが、1枚の花弁が1つの子房と雌しべを持っており、1つの花弁が1つの花である。たくさんの花が集まった頭花全体は、セイヨウタンポポに比べて花数が少なく、遠目でもセイヨウタンポポとの区別はできる。花弁の先端は5つに分かれており、元々は先端が5つに分かれた花であった名残であろう。
 若い花では、雌しべは伸びておらず、雄しべばかりが目立つ。その後、先端が2つに分かれた雌しべが伸びてくる。雄しべが先に熟して花粉が散布され、その後に雌しべが成熟する。雄性先熟である。

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