ツ タ  Parthenocissus tricuspidata  (ブドウ科 ツタ属)
【ツタの落葉】 −ツタの葉は複葉−
 ツタの落葉を見ていると、茎に葉柄が残っている。地面を見ると、葉身と葉柄がバラバラになって落ちている。まだ落ちていないツタの葉を葉柄から取って軽く力を加えてみると、葉柄と葉身が簡単にはずれてしまう。葉柄と茎の間だけではなく、葉柄と葉身の間にも離層があることになる。
 いくつかの小葉から成り立つ「複葉」であるものの中には、小葉毎に離層があり、ぱらぱらと分かれて散るものが結構ある。ツタの葉も複葉であり、幼い個体では3枚の小葉からなる複葉であり、生長するにしたがって3枚が合一した単葉となる。葉柄と葉身の間にある離層はツタの葉は、単葉であっても複葉であることを示している。
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