ツ タ  Parthenocissus tricuspidata  (ブドウ科 ツタ属) 
  ツタは成長するにつれ、気根を出して樹木や壁面にしっかりと付着する。樹木に登っているものでは発達した気根を見ることがあるが、ビルの壁では気根が発達したものはあまり見かけない。気根を発達させても水分などを吸収できるチャンスがほとんどないからかもしれない。しかし、クーラーの室外機などから常に水が滴るような場所では、この気根がよく発達して水分吸収を行っている。森林の樹木などに登っている場合では、気根は付着するためだけではなく、栄養分や水分の吸収能力も十分持っているのであろう。長く伸びた茎の先では、水や栄養分を現地調達できればそれに越したことはない。
 下の画像は4階建てのビルの壁面を覆ったツタである。細い茎で大量の葉を養っていることになる。ツタの茎の水を送るパイプ、即ち導管は大変優秀なものでなければならない。

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 ツタは円盤状の吸盤を付けた巻き付き髭でよじ登る。幹が太くなると気根を出して付着するが、湿り気のないコンクリートでは気根は出にくい。クーラーの室外機などから常に水が滴るような場所では、この気根がよく発達して水分吸収を行っている。森林の樹木などに登っている場合では、気根は付着するためだけではなく、栄養分や水分の吸収能力も十分持っているのであろう。