クロマツ Pinus thunbergii (マツ科 マツ属) |
クロマツの雌花は勢いの良いシュートの先端にいくつか形成され、成長して松毬になる。雄花はシュートの根元付近に多数できて花粉を放出した後には枯れて脱落する。両者とも構造は松毬と基本的には同じであり、茎を中心に多数の鱗片が付着した構造となっている。この鱗片は葉と起源的には同じものである。 マツ類の葉は2〜5枚が一カ所から出ている。クロマツの場合は、2枚(本?)の葉が根元で鞘に包まれ、シュートから出ている。葉はシュートから直接出ているのではなく、ほとんど伸びない枝があり、この枝から2本の葉が出ているのだと考えられている。つまり、長く伸びる枝(シュート)から短い枝がでて、その先端に2枚の葉があると解釈するわけである。花序の方も同様に、長く伸びる枝から短い枝が出て、それに多数の鱗片(葉)がでている構造と考えることができる。 |