身近な生物学U 春2学期
 本期では、進化と生態系に関するマクロな分野を取り扱う
1.生物の系統と進化
 原始地球で誕生した生命は発展し、また絶滅し、現在の姿に進化してきた。これらの系統と進化の仕組みについて考えてみたい。観点の1つは多様性と多用性あるいは特殊化と汎用化であるし、水中での生息・生育と陸上生活である。
2.バイオーム
 気候的特性によって区分された生物群集をバイオームという。様々なバイオームが形成される環境軸は温度、日照、降水量が主要なものである。温度と降水量は理解しやすいファクターであり、教科書などでも広く掲載されている。今回は地球の公転にともなう地球の太陽軌道の周年変化との関係を中心とする。
3.食物連鎖と生物濃縮
 それぞれのバイオームでは、生産者とこれを食べて生育する消費者、そして分解者が組み合わさって、群集を構成している。食物連鎖の各段階では大幅なエネルギーが運動エネルギーなどに変化して失われる。これらの関係とともに生物濃縮について学ぶ。
4.寄生と共生
 生物同士の関係には、病原菌のように相手を死に至らしめるものもあるし、協調して単独同士よりも生育状態を改善したりする、いわゆる共生という段階まで多様である。これらについて解説し、生物同士の激烈な関係を学ぶ。
5.捕食と被食の関係
 生物同士の関係の中で、食べる−食べられるの関係は運命的、宿命的なものであるが、これらの関係の理論について考えていく。
6.生態系の物質循環T
 植物の主要な栄養素は「窒素、リン、カリウム」である。これらの循環について学ぶ。
7.生態系の物質循環U
 炭素循環は、地球温暖化とも大きく関連しており、地球の将来に大きな影響がある。炭素を中心とした物質循環を学ぶ。
8.まとめと生物多様性と生態系

 講義内容のまとめを行った後、最終評価試験を行う。

身近な生物学Tへ
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top