ヌルデ Rhus javanica L. var. roxburghii (DC.) Rehder et Wils. (ウルシ科 ウルシ属
 ヌルデは伐採跡や山林火災跡地などでいち早く成長してくる。種子が土中で長期間にわたって休眠しており、攪乱によって芽生えてくることが知られているので、すべて種子発芽からの再生であると思っていたら、どうやら違うらしい。地表面付近の根から発芽し、新しい個体ができる。山林火災や伐採などで地上部が失われた場合には、特に顕著に根から発芽してくる。下の画像は法面回復のために播種したヌルデが道路際の部分で伐採され、根から再生してきたものである。この他、石垣の間からも根から発芽してくるのが観察できる。種子からと根からのしたたかな再生である。
刈り取られた道路際に根から再生したヌルデ(低い部分)左の画像の再生部分から採取した個体
石垣の隙間の根から出てきたヌルデ左右に走る根から再生した2本の茎

1.ヌルデ 2. 3. 4.果実 5.冬芽 6.樹皮 7.根発芽 8.虫こぶ 9.仲間の区別点

種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる