ヌルデ Rhus javanica L. var. roxburghii (DC.) Rehder et Wils. (ウルシ科 ウルシ属) |
ヌルデは伐採跡や山林火災跡地などでいち早く成長してくる。種子が土中で長期間にわたって休眠しており、攪乱によって芽生えてくることが知られているので、すべて種子発芽からの再生であると思っていたら、どうやら違うらしい。地表面付近の根から発芽し、新しい個体ができる。山林火災や伐採などで地上部が失われた場合には、特に顕著に根から発芽してくる。下の画像は法面回復のために播種したヌルデが道路際の部分で伐採され、根から再生してきたものである。この他、石垣の間からも根から発芽してくるのが観察できる。種子からと根からのしたたかな再生である。 |